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書籍を使ってデザインのインプットを
こんにちは、ティウェブ藤園です。
みなさんはデザインに関して、どのように勉強されていますでしょうか?
デザイナーは、日々より良いデザインに触れてインプットし、たくさんアウトプットを繰り返すことが必要不可欠です。
そのインプットの手段のひとつとして書籍があります。
今回は、ここ最近会社で購入したデザイン書や雑誌をいくつかご紹介します。
🌟ティウェブでの書籍購入の仕組み
デザイン書や技術書はお値段の張るものが多いため、ティウェブでは申請すれば会社で購入してもらえます。
特に制限はなく、各々気になった本や気に入ってみんなに共有したい本などを随時申請し、購入してもらう流れになっています。
逆に「この本良さげだけど買ったら読む?」というような提案があって購入してもらうこともあります。
『あたらしい、あしらい。あしらいに着目したデザインレイアウトの本』
「けっきょく、よはく。」で有名な「ingectar」さんの著書です。「けっきょく、よはく。」もティウェブの社内書籍に在ります。
デザインに関して、配色などはある程度ルールがあってそれに則って対応することもできますが、レイアウトや装飾などは黄金比や白銀日のような美しいとされる比率などはあるものの、では具体的に何が良い?というルールが明確にはありません。
そのためデザイナーがより良いものを日々作り続けるためには、いわゆる『デザインの引き出しを増やす』と言われるように、たくさんいい(と言われる)ものを見て・触れて、インプットした上で、繰り返しアウトプットの練習をするしかありません。
この本ではそのインプットのための装飾の例と、具体的なアウトプット例が掲載されています。
少々デザインの依頼が続いて、「もうデザインの引き出しから引き出せるものがない~~~!」と困っていたときに、ちょうど本屋で見つけて購入を依頼しました。いまだに引き出し不足なので、新規のデザイン案件では、度々めくっては要所要所に取り入れるなどして、よくお世話になっている一冊です。
『大人女子デザイン 女性の心を動かすデザインアイデア53』
私は去年・今年あたりから比較的女性向けのデザインをすることが増えたのですが、ひとまわり・ふたまわりほど上の世代向けのデザインをするとなると同性と言えどむずかしく感じることがあり、手詰まり感を感じていたときに購入を依頼しました。
先ほどの『あたらしい、あしらい。』と同じようにインプットのための例と、具体的なアウトプット例が掲載されていますが、こちらは『大人女子がかわいいと感じる』ものであれば、配色・フォント・写真の選び方・レイアウトなど、分野を問わない内容になっています。
女性の言う『かわいい』は人によって感覚が千差万別・抽象的すぎるためおそろしいビッグワードで、言語化することがむずかしいものですが、この本はその配色の何が『かわいい』のかを具体的に言語化してくれています。
掲載内容の一例で言うと、デザインをする上で人物写真と言えば『顔が隠れない』は必須項目という認識でしたが、この本の中では『あえて一部を隠すことで興味関心を引き、インパクトをもたらす、不思議なデザインになる』という記載があり、目からウロコ状態になりました。私自身もいろいろなデザインを見て「顔をすべて見せていなくてもかわいい」と感じることはあったものの、良さを説明することがむずかしくてなかなか取り入れられなかった手法でしたが、今後は必要に応じて取り入れられるようになりそうです。
雑誌『CLASSY.』
先述の通り、女性向けのデザインをすることが多いのですが、CLASSY.のターゲット層は私自身とは若干ズレがありプライベートで購入するには若干ためらわれることと、デザインのパーツ自体は年齢層を問わず参考にできそうと感じたので、会社で購入を依頼しました。
多少明朝体があるものの基本的にゴシック体なことや、イマドキにありがちなフラットな色使いや装飾がセレクトされているのに、少しくすんだ配色などでうまく調和して、個人的には「各デザインパーツはイマドキなのに大人っぽい」と感じています。
『若すぎず、とは言え、若くないわけではない!』という全体的なデザインのバランスの取り方が、とても参考になっています。
『ミレニアル+Z世代の心に響くデザイン』
こちらは「PIE International」さんの著書です。
私個人はミレニアル世代にあたりますが、最近では少し下のZ世代がメインターゲットになる案件もちらほらと出てきているため、若年層に向けた具体的なデザイン例の参考にするため購入を依頼しました。
デザインをする上で、経済やマーケティングのことも意識しないといけませんが、では具体的にデザインにどうやって取り入れていくのがよいのかというところで苦しむことが多々あります。
この本は世代別に、デザインに対してどういったポイントを良しと思っているのかという具体例と解説が掲載されており、「(世代が違うからなのか)いまいちピンとこないし良さがわからないな」というときのヒントを得られる内容になっています。
デザイン業務を行う上で、もちろん必ずしも自分がターゲット層とマッチするわけではなく、世代が異なるだけではなく、性別、家庭環境も異なるエンドユーザーがメインターゲットであることは多々あります。
作り手側としては自分が良いと思っているものでないとなかなか積極的にご提案しにくい面もあるので、制作物に対して自分が自信を持っていることは大切だと思っていますが、作っているうちに「自分のデザインなのに良さがわからなくなってきた……」ということもありました。
そういったときに、本書内で添えられているような『具体的にどう良いデザインなのか』という解説は、自分のデザインの良さを言語化するためのヒントにもなるので、これからも積極的に参考にしていきたいと思います。
まとめ
今回は購入書籍をご紹介いたしましたが、ティウェブではプロのデザイナーとしてより良い多様なデザインをご提供できるよう、日々様々なものからデザインの引き出しを増やすように努めています。
さまざまなターゲット層・テイストの異なるデザインにご対応可能ですので、デザインに関してのお困りごとがありましたらぜひご相談ください。