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Z世代が思う、いいなと思うデザインってどんなの?
こんにちはティウェブインターンの宮本です。
みなさんは「Z世代」という言葉をご存じでしょうか?
「Z世代」とは、
1990年代後半〜2010年に生まれた、2023年現在10代から20代前半の若者のことを指す言葉で、ちょうど今、社会人として世に出始めている世代になります。
そのためマーケティング的にも注目を集める世代で、必然的にZ世代に向けたデザインも多くなってきています。
そこで今回は、Z世代が「いいな」と思うデザインについて、 Z世代である私の視点で探っていきたいと思います。
Z世代の特徴
1990年代後半〜2010年に生まれたZ世代は、 生まれた時点でインターネットが利用可能であった人類史上最初の世代で、「デジタルネイティブ」と呼ばれる世代の中心でもあります。
日本では少子化の影響でそれほどでもありませんが、世界的には大きなボリュームを持つ世代で、これから購買力が高まり消費の中心となっていく世代です。
アメリカでは20%強のこのZ世代が既に総消費額の40%を占めているとの調査もあるそうで、消費額は今後さらに増えることが確実であるため大きく注目されています。
今回はZ世代について書かれた記事などを元に、 そこから見えるZ世代が好むデザインの共通点について、私の主観で分析してみます。
Z世代について
今回、Z世代の実態について調べるために、2つのことを行いました。
① Z世代向けのデザインについてZ世代と話し合う
私もZ世代にあたる世代です。ですので、自分がいいなと思うデザインはどういうものなのか、そこに共通点はあるのかなど仮説を立てたりした上で、同じZ世代の人たちとZ世代に向けたデザインについて話し合いました。
②インターネットでの調査
話し合いだけでは主観のみになってしまうので、インターネットでZ世代の実態について情報を集めました。
これら2つの点から、Z世代の実態について自分なりに分析しました。
①Z世代がZ世代向けのデザインを見た印象
今回、Z世代の私たちでZ世代向けのデザインについて話し合った結果、次のような意見が出ました。
※あくまで私たちの主観に基づいた意見です。
・『文字が大きい』or『小さくてもまわりに余白があり見やすい、読みやすい』
比較的文字が目立つようにデザインされているように感じました。
文字の大きさだけでなく何を伝えたいのか簡潔に書かれていたり、背景に対して目立つ色が使われていました。
・メリハリの効いた配色
デザイン内に使われている色が全体的にメリハリが効いているように感じました。また、似たような配色が多く使われているようでした。
Z世代向けのデザインが収録されている本を参考に、よく使われている配色をまとめました。
▼配色例
・文章よりも直感的な視覚情報
昔のデザインと比べて情報を伝えるための文章が少なく、写真やイラスト、あるいは文字でもキャッチコピーのような短文で、視覚情報に訴えるデザインが多い印象でした。
また、商品そのものよりも、商品を扱う状況や印象を伝えるイラストや写真が多いと感じました。そして、情報量が多くごちゃごちゃしてみえるデザインであっても何を伝えたいのかが分かりやすいと感じました。
話し合った結果、Z世代がいいなと思うデザインは
目立つ、分かりやすい、簡潔であるデザインなのではないか
という結論になりました。
②インターネットでの調査
続いて、インターネットで Z世代について調べてみました。
価値観や好みの傾向、求めていることなど、以下のような特徴が分かりました。
・デジタルネイティブ世代
Z世代はデジタルネイティブと呼ばれる世代の中心でもあります。
物心つく前からインターネットが一般的であったZ世代にとって、多くの情報に短時間で触れることが日常的になっており、それはストレスにも繋がっています。
そのため過剰な情報を避け、瞬時に把握できる シンプルな情報を自然と好み、求めるデザインにも影響を及ぼしています。
またおそらく同様の理由から、Z世代を含む若者の集中力はたったの8秒しかないと言われています。 8秒以内で理解、消費ができないコンテンツやサービスに対しては一気に興味が下がります。
そして、この世代の情報源はデジタル媒体が中心で、スマホやモニタ画面を見ている「スクリーンタイム」が長い傾向にあります。
これらから、情報を瞬時に把握でき、デジタル画面に適したデザインが好まれると考えられます。
・多様性と自分らしさの尊重
Z世代は若年時代から複数のSNSを使いこなし、世界中の膨大な情報にアクセスできる環境に置かれています。
つまり、さまざまな価値観に触れて育っています。多様性を当たり前のこととして受け入れ、その中で個性を尊重する傾向が強いのはそのためだと考えられます。
また自己承認欲求が高く、自分らしさを表現することを大切にしています。
そのため、「ありのまま」、「リアルな声」に価値を感じる傾向があります。
そして、Z世代は共感性が高く、多くの人とつながり、面白いと思ったことや感動を共有します。 このことから社会問題にも敏感で、いわゆるサステナブルな意識も強くなっています。
Z世代は、多様性が感じられ、自分らしさを表現しているデザインや共感できるデザイン、社会性が意識されたデザインが好まれると考えられます。
Z世代向けのデザイン
最後に、実際にZ世代向けと感じられるWebサイトをいくつか見てみます。
(※ブログ執筆時=2023年8月7日時点のものです)
・日清食品株式会社|カップヌードル ブランドサイト
・株式会社美濃忠
・株式会社SOUIZ|Ooops WOMB
共通点
・ヘッダー部分(Webサイトの上部)に文字が少なくすっきりしている
・白地(灰色)にはっきりとした色が使われており目に入りやすい
・文章だけでなく写真やイラストで分かりやすく情報を伝えている
・見出しが分かりやすく何を説明しているか分かりやすい
・個性的で見ていて飽きない
・イラストや背景の画像が動く
これらの共通点は、他のZ世代向けのサイトでも多く見られました。
まとめ
これらのことから、Z世代に好まれるデザインの特徴は、以下のようなものが挙げられそうです。
・情報が速いスピードで流れていくSNSのタイムラインの中でも目を引く
・単に派手で目を引くデザインが好まれるわけではなく、派手でごちゃごちゃしていてもきちんと情報が整理されていて無駄な情報が少ない
・個性が感じられ、自分らしさが表現されている
・心を動かしたり共感できるフレーズやシーンが切り取られている
・多様性や社会問題が意識されている
Z世代がいいなと思うデザインは、これらを重視したデザインと言えそうです。
みなさんも日常で目にするデザインの中に、Z世代向けの特徴がないか探してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。